厚労省ガイドラインで見るキーボード作業の姿勢と休憩
厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」から、机・椅子の高さ、キーボードと姿勢、視距離、作業時間の記載を整理します。
ガイドラインの位置づけ
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日 基発0712第3号、令和3年12月1日一部改正)は、パソコンなどを使う作業での作業環境・作業時間・健康管理について、事業者が講じる措置を示したものです。ここではキーボードの選び方・置き方に関係する部分を抜き出します。
机と椅子の高さ
解説部分では、高さを調整できない机は床からの高さがおおむね65〜70cmのものが望ましく、調整できる机は60〜72cm程度の範囲で調整できることが望ましいとされています。椅子の座面は床から37〜43cm程度の範囲で調整できることが望ましいとされています。作業面については、キーボード、書類、マウスなど作業に必要なものを適切に配置できる広さであることが求められています。
キーボード・マウスと姿勢
キーボードはディスプレイから分離して位置を調整できることが望ましく、パームレストは必要に応じて利用できるようにすること、マウスは手に合った形状・大きさで操作しやすいものとされています。作業姿勢は、椅子に深く腰かけて背もたれに背をあて、足裏全体が床に接する姿勢が基本で、上腕と前腕の角度は90度以上でキーボードに自然に手が届くようにすることが示されています。
ディスプレイの距離と照度
ディスプレイは、おおむね40cm以上の視距離を確保できるようにし、画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下になる高さが望ましいとされています。書類上及びキーボード上における照度は「300ルクス以上とし、作業しやすい照度とすること」とされています。
作業時間と休止
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10〜15分の作業休止時間を設けること、一連続作業時間内に1〜2回程度の小休止を設けることが示されています。
キーボード選びに置きかえると
机の高さや椅子の調整範囲は家具側の条件ですが、キーボードの高さ(本体の厚さ)は手首の角度に影響します。収録機の高さは10.9mmから42mmまで幅があるため、本体の高さ一覧で今使っている機種と比べてみてください。また作業面に「必要なものを配置できる広さ」が求められていることから、横幅と奥行の計算でマウスや書類の置き場所が残るかを確認します。
相談先
職場の作業環境については、勤務先の衛生管理者・産業医、または労働基準監督署などの公的窓口に相談できます。体の不調が続く場合は医療機関を受診してください。この記事はガイドラインの記載を紹介したもので、個別の健康状態への助言ではありません。
購入先・問い合わせ先の選び方
仕様の不明点はメーカーのサポート窓口、在庫・価格・返品条件は販売店で確認します。型番の末尾(色・配列・軸)まで公式の型番と照合してから購入先を選んでください。
収録機種を絞り込む机の幅を計算するほかの選び方
出典と確認範囲
数値は各メーカー公式ページの公称値です。計算例の仮定値(マウス幅・机の寸法など)は説明用で、推奨値ではありません。
数字が同じでも、使う条件は別に確認しよう。